第1回HSK7-9級参加してみて〜試験の詳細(どんな試験⁈試験費用/試験形式/試験の流れ/模擬試験)〜

中国語
えむむん
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2022年11月26日に「第1回HSK7-9級」の試験がありました。初めての試験ということもあり、全く情報がない中での受験で戸惑いが多かったので、今後受験される方の役に立てればと思い、経験したことや感じたことをまとめました。

HSK7−9級試験について

今回のHSK7-9級は、試験会場で行う形自宅でオンライン接続によって行う形2つがありました。コロナの影響もあり、私は会場に行くことができなかったので、オンラインでの受験で申し込みをしました。

それでは、今回私が受験したHSK7-9級がHSK1-6とどう違うのか等、いろいろお話していきます。

HSK1-6級との違い3点

私がここが違うなぁと感じた点は、主に3点です。1つ目は学習単語数、2つ目は採点基準、3つ目は問題形式/内容です。

①学習単語数

HSK1級 150語
HSK2級 300語
HSK3級 600語
HSK4級 1,200語
HSK5級 2,500語
HSK6級 5,000語
HSK7-9級 11,092語

見ての通り、学習単語数が一気に増えとても難しくなります。今回、単語を覚える中で特に苦労したのが、中国人でさえ普段使わないような表現、書き言葉や成語を覚えることでした。単語数も多いので、短期間でどうにかなるというものではないと感じました。なので、日頃ニュースを見たり、新聞や記事を見て多くの言葉に触れることが重要だと思いました。

②採点基準

7-9級の試験は、点数で合格ラインが決まっているHSK1-6級とは違い、点数によってレベルが判定されます。

各レベルについてはこのように記されています。

HSK7級

・中国語の基本ルールに基づいて、広範囲且つハイレベルの話題を流暢に行えるレベル

初歩的な専門翻訳/通訳スキルを持つ

HSK8級
・各種類のハイレベルまたは専門的な話題について、規範的且つ流暢に行えるレベル
基本的な専門翻訳/通訳スキルを持つ
HSK9級
・様々なスキルを総合的に活用し、様々な状況下で様々な話題について規範的且つ流暢に行えるレベル
プロ級の翻訳/通訳スキルを持つ

③問題形式/内容

:聞く(音声を聞いて問題を解く)
:読む(長文を読んで問題を解く)
:書く(テーマに沿って作文)
:訳す(日本語から中国語へ訳す)
:話す(音声を聞き質問と自分の考えを言う)

上記、5つの言語能力レベルを図る総合試験となっています。

試験時間は合計約3時間ほどの長時間の試験で、大掛かりな試験です。午前中に、聞き取り問題、読解、作文、翻訳文の作成があり、午後に口語試験という流れでした。

試験の内容は以下の通りです。

ニュース・ビジネス交渉・弁論・インタビュー・演説・講座・ドキュメンタリー・会議・科学系文章・調査報告・学術文献・中華文化・中国概況 等

範囲が広すぎるのと、見るからに難しそう、、、という感じです。

試験の問題がどのような内容だったか等の詳しい情報は、別記事でまとめます。(只今作成中)

受験対象者は?

試験内容を見てとても難しいと感じ、もしかしたら受験できる人はHSK6級取得している人ではないといけないとか、中国語学習◯年以上等、何か条件があるのかと思いました。

ですが、実際はそんな条件は全くなく、受験対象者の項目には「第二外国語として高い中国語スキルをもっている人」ということが記されていました。この高いレベルはどの程度を指すのだろうか、、、と疑問に思いましたが、試験に挑戦したいと強い気持ちがあれば受験して良いということだと私は思いました笑

その他に、以下の人も含むと記されていました。

・現在、中国で大学院または博士課程の学生
・各国の中国語専攻の学生
・中国語で学術研究に従事している人
・経済や文化、テクノロジー交流に従事している人 等

また、今回の試験は中国にいる外国人が対象ということもありました。

今回受験した理由

実は、現在私が取得しているHSKのレベルは5級です。なのになぜ受けたか理由は3点あります。

①今の自分が必死に勉強したらどこまで結果を出せるのか知りたい
②現在中国にいる外国人しか受けられないから挑戦してみたい
③第1回目だから経験している人が少ないから経験してみたい

という理由でした。

最初に述べた通り、私の中国語のレベルはHSK5級、、、そんな人が受ける試験ではないのは承知の上で、挑戦しました。HSK7-9の試験の話を知ったのは、試験日の1ヶ月前でした。その時はワクワク感があり、また、第1回目ということで気持ちが高まっていましが、毎日勉強していく中で時間がないことの焦りと、自分の能力の不安から自信喪失し、一度は諦めかけました。ですが、周りに相談し励ましの言葉をもらい、どんな結果であろうと、目標をもって前進し続けること、努力し続けることに意味があると感じ、挑戦することを決意しました。

受験費用

受験費用はHSK1-6級と比べると、金額が遥かに上がっています。申し込みをするまで費用がどのくらいかかるのか分からなかったのですが、この数字を見て驚きました。日本円で約2万2,300円(2022年12月1日レート:19.67円)です。

この金額は、HSK(ペーパー試験)とHSKK(口語試験)を合わせた金額とのことみたいで、それを知ったら少し納得しました。

模擬試験について

申し込みを完了した時に、試験日1週間前に模擬試験が行われる事が分かりました。その模擬試験について事務局に電話で確認したところ、今回受験するメンバーとHSKの事務局の人が入った微信(wechat)を作るとの事を言われました。とりあえずその時は事務局の人と微信で繋がり、その数日後にグループの招待が来ました。そこで試験について質問をしたり、お知らせを受け取ったりしていました。

試験環境の準備

今回、私は自宅でのオンライン試験だったので、指定された試験環境を用意する必要がありました。

PC:Windows7/10でないといけない(Macはダメ)
カメラ:30万画素以上の映像がはっきり見えるもの
イヤホン:マイク付きで音声がはっきり録音できるもの(Bluetoothタイプはダメ)
監視用端末:自分の姿を映す為の携帯orタブレット

以上の準備が必須でした。

私が持っているPCはMac PCだったので人に借りる必要がありました。でも、コロナで急に封鎖になり、人から借りれなくなり、大パニックでした。とりあえずなんとかPCを入手しましたが、古いPC且つ使い慣れていないPCだったこともあり、指定されたシステムの設定がうまくいかないことや、試験当日に予想外の問題がいくつか起きました。問題が解けなくなり自分の点数に影響があるほどの大きな問題でした。もともと試験2週間前にPCを人から借りる予定で動いていましたが、イレギュラーのことが起きることを想定して、かなり余裕を持って事前準備をした方が良いと痛感しました。

また、イヤホンはBluetoothタイプの物しか持っていなく購入しました。購入する時注意したのが、必ずイヤホンにマイクが付いていること。マイクがついていないイヤホンもあるので気をつけなければいけない。

その他に、私はすでに持っていたので購入はしませんでしたが、携帯やタブレットを設置する三脚付きのスタンドが必要だと思いました。というのも、スタンドが無い人は、HSK事務局の人からはっきりと見えないと判断され、監視用カメラのOKを貰うのにかなり時間かかっていました。

この写真が監視用カメラの設置イメージです。必ず、「キーボード」「手」がはっきり見えるようにしなければならなく、体で隠れている場合はNGでした。イメージ通りにするためには、やはり三脚付きのスタンドが便利だと思いました。

写真は、私の実際の試験環境です。机の上には、試験で使うものだけしか置けないので、キーボードとイヤホン、パスポートだけになります。メモ用紙やペンも禁止でした。

また、これらの準備以外に「試験システム」をPCにインストールする事と、監視用カメラで使用するアプリ「天翼云会议」を監視で使用する端末にダウンロードするという事でした。試験システムは、ファイルが送られてきたので、そのファイルをPCに入れてインストールをしました。監視用カメラのアプリは、日本でいう「ZOOM」のような会議アプリを使用しました。試験時にそのアプリに接続し、自分の姿を映し、それを試験監督が常に監視という形です。何か問題が起きた場合は、声で伝えるもしくはチャット機能を利用して伝えることができました。

模擬試験の流れ

模擬試験は試験の1週間前にありました。先ほどお話した試験準備を模擬試験の前日までに完了させて、模擬試験を行うという流れでした。

模擬試験は試験と同じ形で行われ、試験1時間前「監視用カメラの設定/確認」「受験票/パスポートの確認」「試験を行う部屋の確認」「システムに問題なくアクセスできるかの確認」を行いました。

「監視用カメラの設定/確認」は、監視用の端末から指定されたルームにアクセスしました。そこには試験監督2名と受験者がいて、カメラオンの状態なのでどんな人が参加しているのか見れました。私が申し込み時に選択した都市の会場は約10名の受験者で、その内の日本人は私含めて2人でした。その他は、分かる国籍だと韓国人、ベトナム人、トルコ人、イタリア人の方がいました。後、恐らく華僑の人っぽいなという人もいました笑

ルームにアクセスし、全員の参加が確認取れた後に、「受験票/パスポートの確認」がありました。自分の名前が呼ばれたら、カメラの前にパスポートと受験票を提示という流れで、紙で印刷した人は、カメラの前でパスポートと並べて持ち、試験監督に見えるようにみせます。印刷できなかった場合は、電子版での提示がOKで、その場合はPCに受験票を出し、その画面とパスポートを並べてカメラに写して見せるという形でした。

その後に、「試験を行う部屋の確認」があり、自分の名前が呼ばれた人は、監視用の端末を使って部屋を360度映し、部屋の状況を試験監督に見せます。この時、ドアが開いていると閉めるよう指示を受け、部屋の中に人がいたら出るよう指示を受け、机の上に不必要なものがある場合は片付けるよう指示がありました。

全員の確認が終了したら、「システムに問題なくアクセスできるかの確認」がありました。ここでは、各自がアクセスし、何か問題があればその時に試験監督に言うという感じでした。

全て準備が整ったら、最終画面に「試験時間まで◯分」と表示が出てくるので、開始まで待ちます。試験時間1分前にテスト画面になり、聴解の問題が表示されます。なので、1分前から問題に目を通すことができました。

模擬試験を受けて感じた事

今回初めて家で行うオンライン試験だったので、分からないことが多く、スムーズに行くか不安がとても大きかったです。もし、模擬試験がなく、ぶっつけ本番のみという感じだったら、どんな感じかイメージがつかなく、不安で試験に集中できなかったと思いました。でも、模擬試験が行われて、実際の試験とほとんど同じ形だったので、イメージがつき不安が少し和らぎました。また、模擬試験で発生した問題や疑問点など、試験監督に話して解決できたのでよかったです。

本番試験について

試験前に行うこと

模擬試験の内容と同じで、試験1時間前「監視用カメラの設定/確認」「受験票/パスポートの確認」「試験を行う部屋の確認」「システムに問題なくアクセスできるかの確認」を行いました。

1時間前に行うのでかなり余裕を持って確認が行われ、30分前には全て完了していました。試験開始15分前までは本を読んだり、ノートを見たりできたので、それまでは自由時間でした。

試験の流れ

具体的な時間配分はこのような形でした。

試験画面に残り何分か表示があったので、時間を気にしながら問題を解くことができました。また、聴解と読解の後に10分休憩があり、作文と翻訳の後は昼休憩が約1時間程ありました。

午後の口語試験の前も試験前と同様の確認があり、試験約40分前くらいに「監視用カメラの設定/確認」「受験票/パスポートの確認」「試験を行う部屋の確認」「システムに問題なくアクセスできるかの確認」が行われました。

口語試験では、試験画面になる前に、システム上で音声とマイクチェックがありました。

試験を受けて感じたこと

今回の試験は第1回目ということもあり、誰もどんな内容が出るか分からなく、過去問もないということで試験勉強をどのようにしたらよいか非常に悩みました。また、自分自身能力が足りていない中での挑戦だったので非常に不安でした。

試験を受けると決めてから試験日まで1ヶ月しかなかったので、短期間でどのように勉強して中国語能力を上げるか、勉強法や効率に対してすごく悩み、沢山考えました。なので、今回の挑戦は、中国語の能力を上げることだけでなく、より効率の良い勉強法や質の良い勉強をするために勉強法を見直したこと、毎日自分をコントロールして継続して勉強をし続け根性を鍛えること、中国語学習を習慣化させることを行い、それらを通して心も鍛えられ、以前より少し自信を持ってるようになりました。

何か新しいことに挑戦するときや、今の自分から成長するときは、自分の気持ちと現実にギャップがあり、そのギャップを感じるとスランプに陥りやすいですが、諦めないことが大事だと今回一層強く思いました。

最後に、私が好きな「中国の成語」をシェアします。

百折不挠(bǎizhébùnáo)
どんな困難にぶつかっても、ひるまずくじけない

生きている中で色んな壁にぶつかることがありますが、そんなときはこの言葉を思い出して、自分自身を奮い立たせてみてください。

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えむむん

◆プロフィール
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